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2012.03.08更新

        朝日新聞 2012年3月1日の記事のご紹介

朝起きると口の中がネバネバして、嫌なにおいがする――。それは、舌の表面に付いたコケのような「舌苔(ぜったい)」という汚れがもとになっている可能性が高い。口の中をきれいにする心がけが、口臭予防の第一歩だ。

 舌苔の正体は、新陳代謝ではがれ落ちた粘膜の上皮、血液の成分、食べ物のかすなど。口の中には元々、何億もの細菌がいるが、その細菌が舌苔の中のたんぱく質を分解することで、卵が腐ったようなにおいのガスを発生させる。

 東京医科歯科大学歯学部付属病院の植野正之・息さわやか外来医長は「就寝中は口の中ではがれた粘膜の上皮細胞が舌の上にたまっていく。その上、唾液(だえき)の分泌も少ないので細菌が増殖しやすい。だから朝は口臭が発生しやすい」と説明する。

 舌苔を取り除こうと、硬い毛の歯ブラシで舌をごしごしこすると、味を感じる味蕾(みらい)を傷つけかねない。その点、専用の「舌ブラシ」なら、細く軟らかい毛を使っている上、舌の表面にフィットする形状なので、効率よく掃除ができる。起床時に1日1回がお勧めだが、「誰にでもある口臭なので、気にしすぎないことも大切」と植野さんは言う。

    ◇

 実は、口の中の病気が、口臭の原因となっていることも多い。その代表が歯周病だ。歯と歯茎の間に隙間ができ、そこに歯垢(しこう)(プラーク)がたまる。歯垢の中には、多くの細菌が含まれている。細菌が増えれば、口の中のたんぱく質を分解する量も増え、結果として口臭も強くなるというわけだ。血なまぐさいにおいが特徴のこの口臭。防ぐには、歯周病の予防と毎日の歯磨きが欠かせない。

 また、唾液の量が少ないドライマウス(口腔〈こうくう〉乾燥症)が、口臭を引き起こしていることもある。唾液には抗菌作用や、においのもとを洗い流す作用がある。しかし、緊張やストレス、薬の副作用などで唾液の量が減ると、口臭が強くなる。分泌量を増やすには、よくかんで食事をしたり、水分を十分にとったりすることも重要だ。

    ◇

 実際には口臭がないのに、あると思い込んでしまう「仮性口臭症」で苦しむ人もいる。日本大学歯学部付属歯科病院心療歯科の小池一喜さんは「思春期に何回か家族から『口がくさい』と指摘され、それから友人と話ができなくなったという人や、通勤電車に乗れないという人も多い」と言う。

 仮性口臭症の人は、歯磨きや歯の治療をきっちりしていることがほとんど。専門外来では、時間をかけて問診し、口臭を測定する特殊な機器で客観的に口臭の強さを測っている。小池さんは「日時を変えて何回か測定し、口臭がないことを自分で納得してもらえれば気にならなくなります」と話す。


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練馬区・杉並区の歯医者さん「さきやま歯科クリニック」 院長 崎山 悠介

投稿者: さきやま歯科クリニック

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