小児のむし歯予防2ー歯科医院での予防ー【練馬・上石神井・上井草の歯科ならさきやま歯科クリニック】
2013.08.20更新
こんにちは。勤務医の阿部です。平素、お世話になっております。
今回は小児の歯科医院で行うむし歯予防について、お話しさせて頂きます。
元来むし歯予防は、家庭で行うものですが、歯科医院ではさらに進んだむし歯予防があります。それは①PMTC ②フッ素塗布 ③シーラント です。一つ一つ、御紹介します。
PMTCとは、歯科医院で行なわれる専門家による徹底した歯面清掃のことです。専用の機器と研磨剤を使用して、歯みがきで落とせない歯石や磨き残したプラークを中心に、総ての歯面の清掃と研磨を行い、齲蝕や歯肉炎になりにくい環境を整えます。
フッ素塗布とは、生えたての歯にフッ素を定期的に塗布することにより、歯の表面の結晶を硬くし、むし歯になりにくくする方法です。
シーラントとは、むし歯になりやすい奥歯などの溝を削らずに一時的に歯科用の樹脂で埋め、形の上でむし歯になりにくくする方法です。
歯は、生えたばかりが軟らかく、むし歯になりやすいです。乳歯で1年半、永久歯で約3年かけて、唾液中のカルシウムなどの成分により表面が硬くなりますが、その時期にフッ素を塗布することにより、歯をより強くすることができます。シーラントについても、その時期が予防効果を発揮しやすいと考えます。
最後にフッ素塗布やシーラントを行っても、やったからといってむし歯にならないわけではありません。それをすることにより安心して、普段の歯磨きを怠れば、むし歯になってしまいます。ですから、ご家庭で行われる普段の歯磨きが大事となります。親の仕上げ磨きが必要となります。実はこれが最も手軽で効果の高い予防法であり、お口の中が清潔であると、フッ素の予防効果も高めることができます。お子様とのスキンシップもできます。また、シーラントはとれたり、はがれたりすることもありますので、定期的な受診をおすすめ致します。
何か不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。宜しくお願い致します。
https://www.sakiyama-dc.jp/
練馬区・杉並区の歯医者さん「さきやま歯科クリニック」 歯科医師 阿部宏幸
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