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2011.09.07更新

 私にも歯科医師になったばかりのころが当然あった。

 多くのいい先輩、悪い先輩も含めて出会いがあった。

 卒後、歯周病学教室の門を叩いた。

 ご縁もあり、主任教授 山本 松男 先生の子分がわたしの歯医者のスタートとなった。

 再生療法の荒波に揉まれ、いまもどこかで大海原で荒波に揉まれている先輩の話は割愛し、

 いまでは懐かしい山本 松男 先生が書かれた文を勝手にご紹介します!!


 考えてみれば、みそっ歯という言葉も、いつの間にか死語になってしまった。虫歯で黒くなった歯のことだが、歯磨き指導が浸透したおかげで、最近はそういう子供はほとんどいなくなったという。

 虫歯に代わって、深刻になってきたのが歯周病だと指摘するのは、昭和大学歯学部歯周病学教室・山本松男教授だ。

 「厚生労働省の統計では、成人の78%に何らかの歯周病の所見があるというデータが出ています。また、私が今の高校生の歯を検診した経験から言うと、半数くらいの子に、歯肉が腫れる歯肉炎の症状がもう出ている。このままだと、歯周病は向こう30年くらいは減らないでしょうね」

 歯周病は、歯と歯茎の間に歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌の塊がたまり、炎症を起こす病気だ。1980年代までは、歯槽膿漏(しそうのうろう)と呼ばれていた。「リンゴをかじると血が出ませんか?」という懐かしのフレーズは、歯槽膿漏を防ぐ歯磨き剤のコマーシャルだった。

歯がぐらついたら歯周炎の末期

 現在は研究が進み、かつての歯槽膿漏は歯周病と名前を変えたうえに、大きく2つの症状に分類されている。炎症が歯肉(歯茎の肉)にとどまっているものは歯肉炎と呼ばれる。この段階だと、歯ブラシで歯と歯茎の境目をきちんと磨けば、歯肉は引き締まって元の状態に戻る。ところが、炎症が歯と歯茎の間の奥まで進み、歯を支えている歯槽骨と呼ばれる骨が溶けてしまうと、歯磨きだけでは元に戻らない。ここまで炎症が進んだものは歯周炎と呼ばれている。歯周炎が進行して歯がぐらついてくるともう末期で、抜歯するしかなくなってしまう。

 「歯周病は痛みを伴わない静かな病気です。だから、本人が知らないうちに、腫れた歯肉の内側で骨が溶けて、減っていく。グラグラ動いてきたときには、もう半分以上、骨が減っているケースが多い。自分は歯は丈夫だと思っていた人が、歯がぐらついてきたので歯科医院に行ってみたら、歯周炎だからもう抜かなければと言われて驚くことも日常茶飯事です」(山本教授)。

歯周病を予防するためには「境目磨き」を励行することだ。

 「歯周病の元凶は磨き残したプラークです。『境目磨き』で、歯と歯茎の間に残ったプラークをかき落とすのが、何より有効です」(山本教授)。

 奥歯まできれいに磨いて、プラークを掻き落とすのは意外に難しい。最近は、便利な電動歯ブラシも売られているが、手でうまく磨けない人が、電動歯ブラシを使ってもやはりうまくいかない。歯科医などに、一度指導してもらうとよい。また、口中の消毒液も各種販売されているが、プラークの菌をすべて殺すのは無理なので、消毒液だけには頼れない。磨いて掻き落とすのがやはり最善の方法なのだ


半年に1度は歯科医で歯石取りを

 プラークが固まって歯石になると、歯磨きでは落とせなくなる。歯石は軽石状の構造なので、中は細菌の格好のすみかになり、歯周病がよりいっそう進む。できれば40代のうちに1度は歯科医院で歯石を取ってもらい、同時に歯周病の検査も受けるといい。その後は、半年に1度くらい、歯石を取ってもらいに通えばほぼ安心だ。歯石取りは保険も適用されるれっきとした治療だから、遠慮する必要はない。悪くなってから歯科医の門を叩くのではなく、悪くなる前に叩くことが大切である。

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 https://www.sakiyama-dc.jp/

  練馬区・杉並区の歯医者さん「さきやま歯科クリニック」 院長 崎山 悠介 

投稿者: さきやま歯科クリニック

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