~ 2011年2月25日 読売新聞をご紹介致します ~
日本歯科大学付属病院の羽村章院長に、キシリトールの効果的なとり方について聞きます。
――虫歯予防には、どのようにとったらよいですか。
1日あたり5~10グラムを、3~5回に分けてとることを勧めています。キシリトール入りの粒ガムを、毎食後と食間の1日計5回、5分程度かめばいいでしょう。最低でも3か月間は続けてください。大事なのは回数です。1回の量が多くても、1日3回未満では、口の中の環境改善につながりません。
――ガムを選ぶポイントは。
パッケージに、キシリトールの量が記載されていますので、1回に何粒かんだらよいかの参考になります。また、砂糖が含まれていないものを選んで下さい。歯科医院では、キシリトール含有率が高く、砂糖が含まれていないガムを売っています。
――キシリトールで気をつける点はありますか。
糖アルコール類共通の特徴として、便が軟らかくなることがありますが、常識的な摂取量なら問題ないでしょう。
歴史をみると
1997年に食品添加物指定
キシリトール入り商品は、ベビー用品を中心に人気だ(東京都墨田区のアカチャンホンポ錦糸町店で)
「虫歯予防先進国」と言われるフィンランドでは、1970年代にキシリトールの研究が行われたのじゃ。数年にわたる実験の結果、虫歯予防に有効だと分かり、キシリトール入りのガムの普及に力を入れた。今でも、フィンランドの虫歯予防に効果を上げているようだぞ。
日本では、97年に厚生省(現・厚生労働省)が、キシリトールを甘味料として食品添加物に指定した。この後、ロッテや明治製菓などのガムメーカー各社が次々とキシリトール入りのガムを発売、同年のヒット商品となり、今でも人気だという。
口の中のお手入れへの意識が高まっている現在では、歯磨き、タブレット、歯磨き用ウエットティッシュなどベビー用品などを中心に商品の幅も広がってきておる。また、赤ちゃんだけではなく、高齢者向けの商品も出てきておるぞ。
当院では妊婦さんも多いので積極的にお話していきたいと思います。
「さきやま歯科クリニック」の治療についてはこちらで:
https://www.sakiyama-dc.jp/
練馬区・杉並区の歯医者さん「さきやま歯科クリニック」 院長 崎山 悠介