~産経新聞 7月20日(金)~
食事中と就寝前にウーロン茶を飲むと虫歯予防につながることが、大阪大大学院歯学研究科が行った試験で明らかになった。動物実験でウーロン茶特有のポリフェノール(苦味成分)が歯垢の発生を抑えることは分かっていたが、人への効果は確認されていなかった。
【顔写真】調査を行った大嶋隆・大阪大名誉教授
試験は18歳から43歳までの男女31人を対象に実施した。ウーロン茶とミネラルウオーターを食事(朝・昼・晩)中と就寝前に3日間飲用。4日目の朝に染色剤を用いてプラークスコア(歯垢の沈着度)を検査したところ、平均でウーロン茶が104、ミネラルウオーターが126と差が認められた。対象者は試験の間、歯磨きとうがい、ほかのお茶を飲むことが禁止されていた。
大阪大の大嶋隆名誉教授は「お茶は虫歯予防に有効なのではないかという話は以前からあり、真偽をデータで明らかにしようと調査した。人でこれほど明確な作用が認められるとは思ってもみなかった」としている。
同じお茶でも発酵しない緑茶のポリフェノールはほとんどカテキン類なのに対し、発酵を途中で止めるウーロン茶にはカテキン類が重合してできる特有のポリフェノールが含まれる。緑茶でも試験を行ったが、それほど結果が出なかったという。
大嶋名誉教授は「虫歯の予防法として、規則正しい食生活、砂糖を含む食品の制限、口腔清掃の励行、歯科医師による定期診査を受ける、などが挙げられる。これらを実践するとともに、ウーロン茶ポリフェノールを生活のなかに取り入れてほしい」と話している。
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練馬区・杉並区の歯医者さん「さきやま歯科クリニック」 院長 崎山 悠介